写真展

 無事に三日間の写真展が終了しました。来場数は約280人でした。AJUの方々は人数ではなくひとりでもアジアの障害者の現状や支援活動を知ってもらえることがありがたいことだといっていました。ほんとにその通りだと思います。感想を読ませていただいて、みなさんに多くの想いを感じていただけたんだなと、この写真展を開催してよかったと感じています。
 障害をもってしまうことはひとまず大変なこととしても、それによって社会生活ができなくなってしまう現状がもっとも不幸な出来事だと考えています。たとえ障害をもってしまってもそれを補うだけの、たとえば車椅子だったり、介助だったり、点字ブロック、障害理解などの社会資源、社会環境があればけっして障害が不幸なことではないと考えています。そういう意味では、国境を越えて障害者を取り巻いている現状は変わらず、此処の国の現状は違えども同じ問題を抱えていること思います。この写真展が国境を越えた支援のつながりの一端を担えたとしたらとても嬉しいことだと思います。
 また、個人的にはAJUの方々をほにゃらに、そしてつくばに招くことができたことがとてもうれしく、多くの刺激を与えてくれたと思っています。なんといっても彼らの合い言葉「楽しくなければ福祉じゃない」精神に直に触れ、そこから産まれる活動数々を聞かせて頂けたことは貴重な経験になりました。
 特に印象に残っていることは、言語障害に関する考え方で、言語障害があっても自分の言葉、声で直接話すことの価値ってかなりあると思っていますが、しかしそういう信念を持ちつつも同時にちゃんと伝わるための手段も用いながら生活することの大切さをAJUの人はいっていました。あたりまえと言えばあたりまえですが、かなりショッキングな発見でした。もうひとつは、ほにゃらの自立生活体験室について、この体験室は介助者をいれながら生活する障害者を想定してる部屋であって、工夫次第で自分で生活していける障害者には利用しづらい環境になっていると指摘されたことです。確かに指摘通りだし、そういう視点については希薄だったと思います。彼らはこの部屋に泊まるにあたって、お風呂マットやハンドリングが狭いタイヤに車椅子を履き替えるなどさまざまなものを準備してきていました。そういう生活力に触れられたことも大きな経験になりました。そういった面からも今回の写真展の開催は作戦"大"成功だったのではないかと自己満していることころです。