障害者の自立生活を応援するワークショップ

 障害者の自立生活を応援するワークショップを無事に終えることができました。障害者だけではなく、障害というものとなんらかの接点をもつ人総勢34名に参加頂け、会員以外に常陽リビングなどから情報を得て参加して下さった方もおりとても有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
 今回のワークショップは昨年につづき2回目の開催です。内容は二部構成になっており、一部は障害当事者の話を聞き、それを下にふたりペアでセッションをした後、みんなでリレーションをしました。当事者の話は今回は、精神の当事者と脳性麻痺で自立生活をしている身体の当事者にお願いしました。前回もそうでもしたが、当事者本人の語る力って本当にすごいなと感じています。勿論短い時間ですので深まるまではいけませんが、それでも聞く方としてみれば当事者の生の声というのはそれほど聞く機会も多くはなく、印象に残ったり考えさせられることは多かったようです。また、障害をもつ当事者にとっても同じ当事者の話や異なる障害当事者の話はとても興味深い話だったようです。二部はロールプレイングをし、障害の体験を疑似体験してもらいました。今回の設定は、精神障害をもつ人が親しくなった人に自分の障害について伝えることと、身体障害をもつ人が道で財布を落としてしまい他者に拾ってもらうことと、言語障害をもつ人が介助者に介助の内容を指示する3パターンをロールプレイしました。プレーヤーの個性もかいま見られてとても楽しかったです。その後一部同様それを下にふたりペアでセッションをした後、みんなでリレーションをしました。ロールプレイを通してそれぞれの参加者の体験などを話してもらいとても貴重な時間になったと感じています。
 ワークショップを通じて、今回で言えば、作業所の職員さんや障害児の親、顔は知っているけど日頃会う機会がない障害当事者、はじめて会う当事者の方と時間を共有し、それぞれの障害にまつわる体験を話したり聞いたりすることで生まれる安心感といえばいいのか、心地よさといえばいいのかそういうものがあるんだと改めて実感しました。また、話をしたり聞いたりすることはとても刺激的だし、特にはじめて会う人とはそうです。
 障害者はもちろんだと思いますが、障害と関わっている人にとっても「障害」を取り巻いている社会環境は決して肯定的なものではなく、そういう意味では日々格闘が続いているのだと思います。また、その状況を共有できる場も決して多くはいのだと感じています。今回のワークショップがひとつそのような状況の中でも仲間がいることを感じられたり、ポジティブな気持ちを取り戻すことになってくれたのではないかとおもっています。
 また来年に開催できるようにがんばりますので、興味をもたれた方は是非参加して下さい。