本日のほにゃ金は<自立生活センターの理念を語る>ということで、ヒューマンケア協会で開催されたILP参加者の報告会でした。報告は1,アメリカにおける自立生活運動 2.日本における自立生活運動 3.自立生活センターの理念とILPでの内容に沿う形で行われました。
 私見ですが、このようなILPが開催されるほどに日本の自立生活運動は歴史を刻み発展展開してきたのだと思うと同時に次世代育成が課題として上がっているのだと感じました。70年代以降からはじまる自立生活運動の歴史の中で確かに障害者が抱えさせられている問題は変化して来ていると思うけど、見えなくなってしまった問題もあると感じます。やっとたどり着いた問題もあれば、発見された問題もあるし、未だに解決しない問題もあるのだけれど。
 さて、興味深かった話は、アメリカの自立生活運動の父といわれている知る人ぞ知るエド・ロバーツの話です。彼は重度のポリオによる障害をもち介助なしには何もできない中で、入院したときにハンガーストライキをしたという話です。それが彼ができる自己決定・自己選択だったということなのだそうですが、普通に聞いたら意味がわからないのではないでしょうか。入院患者がハンガーストライキといったら、やっかいな患者とレッテルが貼られてしまいます。しかし、彼にできる自己決定・自己選択は唯一それしかなく、それは詰まるところ自分で起こした行為において唯一自分自身で結果を引き受けられる行為だっのだと思うのです。つまり自由を感じられる唯一の行為がハンガーストライキだったと言うことになるのだと思います。多分、自分で決めたことが結果に結びついていくプロセスを感じることは人にとってとてもクリエイティブは行為でありエキサイティングな行為なはずです。その繰り返しの中で学んだり成長していけのだと思います。
 その後彼は自分にとって障害をもつ人にとって教育が必要だと感じバークレー大学に入学し、仲間と自立生活運動の基礎を創り上げハンガーストライキ以上の自己決定・自己選択、そして自由をつくりだしていくことになるわけです。