推進協会研修会雑感

 重度障害者が自立生活するとき自立生活の理念だけでは対応しきれないことがある。自立生活の理念だけでは狭すぎることがある。その本人の何か経験不足から来る不足ではない不足がある。そこについて自己責任、自己決定はほとんど力不足なんである。なにかがわからないということについてはわかるように伝えることができる。わからないのでなければどうしたらよいのだろうか。ほにゃらが日々向き合っていた問題はそういうことだったのだなと近藤さんの話で思いました。穂高さんの話でただ理屈を伝えてできていないところを補うことだけではなく、本人の味方になって考えることの大切さを改めて気づかされました。
 ただ、それをやっていけるかというととても自信があるわけではなく、逃げ出したくなり、現に逃げ回っているわけです。それでも、そのことを忘れないように、そんな風に思っていることもわかっていないくらいに、もちろん都合が悪くなると自立生活の理念を持ち出し責任をとらせることと表裏一体でもあるのだけれど、重度障害者をただ利用者として関わるのではない方法でほにゃらは活動してきた一面があった。
 今の社会の中で、スピードと効率化を求める中で、たとえ福祉業界でも、CILでもその中から飛び出せるわけではない中で、迷いもせず、嫌になることもせずに、辞めたくなることもせずに、スピードとか効率的とかについて行けずに取り残される人と関わることはできないのだから、そんな気持ちを持つことを否定として捉えずに取り組めたらよいかなおもいました。
 4日間はとして長かったですが、深夜交流会も含めて、目一杯欲張ったので倒れるかと思いましたが、印象に残る研修会になったか感じています。