障害のある人とバスに乗ろう!

 今福さんは名前に福がつくだけあって、ほんといつも周りの人を朗らかにしてくれる福の神のような人だ。ちょっとコアラにも似ている。あとセサミストリートにも似ている方がいたような。
 話の中で印象的だったことは、十数年前稲福さんが住んでいた地域にはじめてノンステップバスが走り、三年掛けて1000回そのバスに今福さんは従者したのだそうです。電動車椅子でいってしまった方が早い場所へもバスを利用したのだそうです。それだけ今福さんは出掛けるのが大好きで、乗り物に乗ることで大好きなのだそうです。その1000回乗車を記念して自らバス会社へ感書状を送る粋なことまでしたのだそうです。いや、すばらしい。これは運動という観点からだけではなかなか発送できないことかなと感じました。
 その1000回目の乗車を達成した頃から、バスの異変が起きてきたのだそうです。それはなんと、バス停にぴったりとバスの車体を横付けする運転者が現れだしたのだそうです。それによって、今福さんの電動車椅子だとスロープを出してもらわずに乗車出来るそうです。なんか動物の進化というか、ある動物の中に工夫する奴が出てきたみたいな話とシンクロしてしまいました。
 あと、印象的だったことは、バスに乗車するときに普通であれば前向きから乗車しますが、今福さんが編み出した技がバック乗車なのだそうです。これだと車椅子の回転幅が最小になり、他の乗客に移動してもらうことを最小限に出来るのだそうです。なんか百戦錬磨だからこそあみだされた技なのだと思うし、こういう場だからこそ伝承されていく技法なのかなと感じました。次回はいよいよみんなでバスに乗車です。茨城で一斉に十数人の障害者が路線バスに乗るのははじめてではないかと思いますが、さてどうなることやら。

参加者のひとこと感想
・まずバリアフリーのバスを増やしたいなと思いました。タクシーも増やしたいと思いました。
・私は今日講演を聞いていて、のりのりバスの頃のことを思い出してしまいました。のりのりバスに乗ってセンターに行こうと思い、乗ったらすごく乱暴な運転手さんにあたってしまい、車椅子ごと倒れそうな勢いだったのです。実際には倒れていなかったのですが、倒れそうな乱暴な運転手さんがいたのです。今でもつくバスに乗ると、あの事を思い出してしまいます。つくバスになってからはそういう乱暴な運転手さんはいないから,安心して乗っています。
・朝から電話やメールに追われた1日でした。あの時間の電話に出たのは奇跡に違いない!お天気も雨でテンション下がりつつも、気合を入れなおして活動開始しました。今福さんはこの仕事がホントに好きなんだなぁと思うお話でした。「バスは頻繁に乗らないと変わらない」という言葉。確かにそうなんだけど、なかなか実行できない部分でもあるので、今後はもうちょっと努力してみようかなぁと思いました。2時間はあっという間で、もうちょっと長く時間設定しても良かったのかなと思えるくらい充実した内容でした。
・電車に乗っていろんな所へ行った事はありますがバスには乗った事はなく(テレビでは見ますが)今回初めての経験です。楽しみです。
・昨日はお疲れ様でした。今現在バリアフリーのことなどが聞けて良かったです。法律上定めるとすごいはやく進展するんだなと思いました。