北茨城、高萩

茨城県内の被災した障害者支援のため、東北関東大震災障害者救援プロジェクト、ゆめ風基金のことを伝えに北茨城市役所、作業所、デイサービス、避難所2カ所、高萩市役所へうかがってチラシとポスターを貼ってきました。すこし被災状況も聞かせてもらいましたが、北茨城では2名の障害者の方の家屋が地震津波により被害を受け住めなくなり、ショートステイを利用したり今後施設入所される方がいらっしゃるということでした。被災したときは作業所などが避難場所となっていたそうです。その他の2カ所の避難所には障害者の方避難されてきたことはないということでした。避難所はまだ60名近くの一般の人が避難しているそうです。訪ねたときは日中ということで、みなさん仕事に行ったり、自宅の後片付けをしにいっていて数名の方しかいらっしゃいませんでした。
避難所となっていた体育館には、衣類の物資が体育会一面に並べられていたり、市役所の屋外倉庫には水やお米などの物資が山積みになっていました。
高萩市では、被災時はヘルパー派遣が滞り、市職員やボランティアなどが訪問し物資や食べ物を運んだりしていたそうです。現在は通常通りにヘルパー派遣も行われているとのことでした。
被災地を回って思ったことは、障害者のニーズがないのか、伝わってこないのかが分からないということでした。実際、困っていないということはないと想像できるので、やはりなかなか伝わってこない、またはさまざまな理由で伝えられないということがあるのだと思います。また、被災して自宅に損壊があった場合、健常者とは違い、これまで地域で生活してこれていても施設入所という選択肢が大きく突きつけられる状況があるのだと感じました。
今回の震災から市民レベル、特に当事者同士の横のつながりがとても重要だと感じています。それは安否確認だけではなく、障害特有のニーズに対応していくためにも必要だと思います。その中で自立生活センターの役割は小さくはありません。
途中、北茨城のお魚センターのようなところに立ち寄ったのですが、お客はほとんど私たちのみで、聞くと普段の半分以下の集客しかないそうで、北茨城、福島方面への観光バスが全く来ないということでした。震災および原発問題の経済への打撃がひしひしと感じるお魚センターでした。