スーダン視覚障害者支援

 本日のほにゃ金は、視覚障害をもつ福地さんにゲストに来て頂きスーダン視覚障害者支援についてお話しして頂きました。と思いきや、彼自身のこれまでの生い立ちや活動してきたこと学んできたこと、そこで感じたことを懇切丁寧に伝えてもらえました。
 スーダン視覚障害者の現状は、盲学校は国に一カ所しかなく教育の保障という意味では全然足りていないという現状のようです。点字の普及率も高くなく、教科書を読むためには他者に読んでもらうしかなく、そこには遠慮も生まれ文字を読むことは一苦労のようです。また大学教育では、入学後のその後のフォローが足りず、学ぶことが思うようにはできず、結果的にある意味温情的な配慮で大学を卒業しているようです。
そんな状況を変えていこうと、彼が携わっているスーダン視覚障害者支援グループCAPEDSでは、まず基礎教育の保障のために点字を打つための点字版をスーダンに送ることと、大学教育では音声変換ソフトを送る支援をしているそうです。その中でただものを送るだけではなく、条件としてスーダン視覚障害学生にパソコンと教室を大学側に要望し獲得できたらソフトを送るという約束をしいてるそうです。実際に現地の学生はそれを実現し、いまソフトを送る準備に入っているとのことでした。
 視覚障害者サッカーの話もとても新鮮な話でした。彼自身もプレーヤーとして視覚障害者サッカーを楽しみつつ、障害者スポーツの普及活動もしているようです。障害者スポーツといえば、安全が確保された中で行われることが多いようですが、視覚障害者サッカーは走り回って転んだりできることがとても楽しいという感想を持つプレーヤーがいると言っていました。中には、視覚障害者サッカーには障害の重さによってカテゴリーがあるようで、カテゴリーにこれまで障害が軽かったことで入れなかった人が進行したことでカテゴリーに入り、やっと視覚障害者サッカーができると喜んでいた人もいたそうでスポーツの力ってすごいと思いましたと福地さんはいっていました。僕自身もスポーツは大好きで、もっぱら観戦ですが、スポーツの力ってすごいといつも感じています。基本的に人との関わりを考える上での基になっているのは僕の場合スポーツです。
 その他には教育の話や、ほにゃらの当事者がどんな教育を受けてきてどんな風に今それを感じているのか。また、ほにゃらのスタッフがこれまでの教育の中での障害者との接点について意見交換したり、福地さんがみてきたアメリカなどの海外のピアカンと日本のピアカン、ピアカウンセラーについての意見交換なんかもありました。それもすごく気づかなかったけど興味深いはなしでした。一度フリーハンドでまとめてみるとおもしろいかも知れません。
 彼をみていて感じたことは、肯定的な意味でかなり目立ちたがり屋で、好奇心旺盛、フットワークの軽さです。好奇心旺盛パワー恐るべしという感じです。すごい刺激的な時間を過させていただきました。ありがとうございました。また、ゆっくりお会いしたいです。