劇団態変土浦公演

劇団態変土浦公演を鑑賞してきました。私は態変を観るの今回で3度目になりますが、やっと落ち着いてみられた気がします。これまでは初めてのスタイル、はじめての動きでついて行くことでやっとだったなと思いました。
今回の公演で印象的だったのは、腕が短い障害をもった人の動きでした。彼が寝そべって立ち上がり、床に座って立ち上がる動きを繰り返すのですが、普通の人であれば手をついたり、腕でバランスをとったり、勢いをつけたりしているところをまずは手をつくことはできないし、腕の機能を上手く利用出来ない中ですくっと立ち上がるその動きはまるでアスリートの動きのようで釘付けになってしまいました。
他の障害をもった俳優の演技もとても力強くて、普段なかなか障害をもった人の身体能力、身体表現を間近にすることがない中で迫力がありました。特に衣装が全身タイツというシンプルさが演技を引き立てていたと思います。
障害をもった人の動きは社会的には多分醜いものですが、舞台の上ではとても個性的で魅力的な動きに映っていたと思います。そのこと自体を発見し表現方法として取り入れた舞台を打っている態変は障害者アートを越えた芸術性をもっていると感じました。